ウォーターサーバーの電気代,どれくらいまでなら許せる?

ウォーターサーバーの電気代はおおよそ1ヶ月1000円くらいと言われています。
月1000円で「高い!」と感じる方もいれば「まあ、そんなもんかな・・」と感じる方もいるかと思います。
人それぞれ生活環境や価値観が違うので、月1000円が妥当なのかは判断が難しいですが、私個人としては「ちょっと高いな~」と感じています。
ちなみに我が家のウォーターサーバーの電気代は、おおよそ1000円ですw
本来、ウォーターサーバーは水がメインなので電気代は別問題ですが、長い期間使用すると電気代もバカになりません。
ということで、ウォーターサーバーの設置を検討する際の判断材料のひとつとなる電気代について紹介します。
各社ウォーターサーバー電気代を比較

最近、ウォーターサーバーが人気で、企業ではなく個人宅でも設置する方が増えていますね。
そこで気になるのがランニングコスト。
「月々の電気代はどれくらいかかるんだろう?」、「電気ポットより電気代かかるんじゃないの?」と気になってなかなか設置に踏みきれないのではないでしょうか?
しかし、このページを読み終えた時にはウォーターサーバーの電気代の知識がついていると思いますので、ぜひ読み進めて頂ければと思います^^
一番電気代が安いとこはどこ?
各ウォーターサーバーメーカーのホームページをみると目安の電気代が記載されています。
安いところでは300円台のメーカーもありますねw
電気代が安いメーカー10社の電気代と消費電力を一覧表にしました。
メーカー | 電気代(1ヶ月) | 温水(消費電力) | 冷水(消費電力) |
---|---|---|---|
Frecious(フレシャス) | 約330円 | 350W | 80W |
アクアクララ | 約350円 | 400w | 95w |
オーケンウォーター(MERCY100) | 約400円 | 350W | 85W |
ネイフィールウォーター | 約400円 | 350W | 85W |
クリティア | 約504円 | 350W | 80W |
コスモウォーター | 約688円 | 400W | 85W |
ワンウェイウォーター | 約688円 | 400W | 85W |
サントリー天然水ウォーターサーバー | 約700円 | 260W | 100W |
クリクラミオ | 約700円 | 350W | 73W |
富士桜命水 | 約800円 | 450w | 125W |
上位10社とも電気代1000円切ってますねー
フレシャス
は330円って、めっちゃ安いw
こうして一覧表にしてみると気が付くことがありませんか?
各社とも消費電力は大差ないのに、どうして1ヶ月あたりの電気代がフレシャスとクリクラミオでは2倍近くも違うのでしょうか?
エコモード搭載で電気代が安くなる

電気代が1,000円を切るウォーターサーバーは、基本的に節電型で、その中でもフレシャスは3つの機能で電気代を70%カットという節電効果を出しています。
70%ってかなりすごいですよね~
フレシャスを例に以下簡単に説明します。
節電効果その1:SLEEP機能
光センサーで部屋の明るさを感知し、サーバーを使用しない夜間などは、SLEEPモードに。自動的にヒーターの電源がオフになり、不用な電力の消費を抑えることができます。
この機能は他社でもついている事が多いですね。
節電効果その2:エコモード搭載
ECOボタンを押しECOモードを作動。
エコモードを作動させることで温水温度を標準より15℃低くし、消費電力を抑えることができる。
この機能も他社でついている事があります。
節電効果その3:温水・冷水の分離のデュアルタンク

従来はつながっていた温水と冷水タンクを分けるデュアルタンク構造により、タンク同士の熱干渉が激減。余計な加熱や冷却をすることがなくなり、大幅な節電に成功しました。
これは、影響が大きそうですね。
3つの機能をすべて使用した際の電気代が約330円なので、1つでも機能を使わないと500円~600円になります。
それでもかなり電気代が安い方ですね。
やっぱり、デュアルタンクの影響が大きいのでしょう。
フレシャス
の公式ページを見てみる
ウォーターサーバーの温水と冷水のしくみ
いつでも冷たい水と温かいお湯が使えるウォーターサーバー。
どんな仕組みになっているのか気になりませんか?
私はとても気になってますw
まずは冷却方式から簡単にご紹介。
電子式(ペルチェ)タイプ
2種類の半導体を電極でつなぎ電気を流すと一方で吸熱,もう一方で発熱が生じます。
この原理「ペルチェ効果」を応用して開発した電子冷却ユニットで、電流の大きさや方向を変えることで自由に冷却や加熱などの温度制御が可能なシステム。
コンプレッサー方式の起動音や振動音が無く,静音性に優れる。冷媒にフロンを使用していないため環境に配慮。
ただ、冷却効率の低さに加えて排熱用のファンを必要とするため、多くの電力を使用します。静音性ですが、ファンの音が発生します。
ワインセラーなどでよく使われている方式。
冷水の温度を保つために使用するんでしょうけど、消費電力が高いのがネックですねw
コンプレッサータイプ
冷媒の気化熱を利用する冷却方式で、冷媒の循環にコンプレッサーを利用します。
冷却力に優れ、省エネ性が高いことから、冷蔵庫なども多く使用されている。
音や振動が大きめであり、重量も重くなる傾向がある。
我が家のウォーターサーバー本体裏のラベルをみると冷媒:R-134Aと表示されています。
また、ファンは付いていないのでペルチェタイプは採用されておらず、コンプレッサー方式のみだと思われます。
次に加熱方式を簡単にご紹介。
加熱はシーズヒータ方式?

ここは明確ではありません。推測ですが加熱にはシーズヒータを使用していると思われます。
ㇾシーズヒーターとは・・
金属パイプの中心に発熱コイルを挿入し、金属パイプと発熱コイルの隙間をマグネシアで固めた直管状の構造となっています。
液体や気体などの非加熱物に直接触れる構造で加熱することが可能な発熱体で長時間使用しても、発熱量がほとんど変化しない。
水などに直接伝導対流熱で熱交換され効率が高く、シースパイプ(ヒーターエレメント)とプラグ部がステンレス製で腐食に強く高寿命といった特徴がある。
熱交換効率が高いということと安全性から、シーズヒーターが採用されてると思われます。
実際の電気代を検証してみよう

各メーカーが発表している電気代は参考値であり、実際には各家庭により多少の誤差が出てくると思います。
よっぽど悪環境でない限り、大きくはメーカー発表値と変わらないとおもいますが、我が家の場合で実際の電気代とメーカー公式の電気代とどれだけ変わるのかまとめたので参考までに紹介します。
プレミアムウォーターの実際の電気代を算出
まずはウォーターサーバー裏に記載されているラベルから調査した結果が以下となります。
冷水5℃ 温水85℃
タンク容量:冷水 3.8リットル 温水 1.8リットル
消費電力: 冷却80w 加熱 350w
となっていました。
次に、実際の電気代を計算するために必要な数字が以下のようになりました。
エコワット(消費電力測定器)からの1日の実消費電力量:1.47KWh(保温のみ)
1KWhあたりの電気代:23円 (地域や料金プランにより異なる)
熱量はJ(ジュール)で算出。
比熱は4.2J/g.k
熱変換効率:85%(仮)とした。
この場合の計算式は・・
となります。
貯水タンク分の水を冷水5℃、温水85℃にする際の電気代
まずは、3.8リットル冷水タンクの水15℃を5℃に冷やすときの電気代を計算
3800×4.2×(15-5)÷0.85=187764(J)
電力量1(w・s)= 熱量1(J)という定義から1kwh=3600000(J)となるので、
187764(J)÷ 3600000(J)=0.05kwh
0.05×23円=1.2円
同様に1.8リットルの水を15℃から85℃に上げる場合の電気代は0.17kwhとなり
電気代は3.9円となりました。
こうしてみると貯水タンクが空の状態から冷水・温水をつくるための電気代は意外と安いですね。
この結果から、保温にかかる電気代が高いということが予想されますね。
1ヶ月の電気代を計算

エコワット(消費電力測定器)からの1日の実消費電力量が1.47KWh(保温のみ)だったので、この数字から1ヶ月の電気代を計算してみます。
保温のみなので、給水による再加熱の電気代は含まれていません。
1日の保温消費電力量は1.47KWhでしたので、1ヶ月で計算すると・・
1.47×23円=33.8円
33.8円×30日=1014円
おおおおお!高い!ちょっとびっくりしましたw
エコモード搭載で1000円超えとは・・
しかし、プレミアムウォーター での参考電気代とほぼ同じなので文句も言えませんが・・
わかったこと!
保温は予想以上に電気代がかかっている!
電気ポットの電気代はどれくらいなの?
ウォーターサーバーの電気代は1ヶ月1000円という結果となりましたが、電気ポットはウォーターサーバーと比べてどれくらいの電気代がかかっているのかも気になります。
allaboutでちょうどいい具合に電気ポットの電気代の記事があったので引用させてもらいました。
以下引用
平均的な電気ポットを例にとって、以下の条件で電気料金を計算してみました。
電気ポット容量 2.2L
沸騰時の消費電力 1000W
保温時の消費電力 35W
電気料金 23円/Kwh
◆1日に2回満水で沸騰させ、それ以外の時間は保温状態
◆水が沸騰し、保温状態になるまでに要する時間15分まず2回の沸騰の電気代は、1日11.5円。
保温状態の時の電気代は、1日18.9円。
両方を合計すると、1日の電気代は30.4円となります。
月で計算すると、その電気代912円
引用ここまで
ウォーターサーバーを売り込んできた際、販売員さんに「電気ポットの半分の電気代ですよ~」と言われた記憶があります。
私の勉強不足でしたねw
電気代の節約方法ってないの?
実際にかかっているウォーターサーバーの電気代を知り、「何か節約する方法はないの?」って考えてます。
使わないときにウォーターサーバーの電源を切る方法も考えましたが、ミネラルウォーターは塩素が使用されていないので、菌の発生が心配されます。
また、メーカーでも電源は切らないようにと注意喚起されています。
エコサーバーでも1000円かかっているので、なんとかしたいのですが・・
またしてもallaboutでちょうどいい記事を発見しましたw
以下引用です。
ウォーターサーバーの電気代節約術
- 直射日光を避ける
- サーバーを設置している部屋を寒すぎず、暑すぎない温度にする。(25℃程度が目安)
- 壁・家具などにぴったり付けず、サーバーの左右後のスペースを空ける(冷却時の放熱効果のため)
このほかには電力会社との契約電力の見直しのもひとつの方法です。たとえば東京電力なら、一般的な「従量電灯」のほかに、「朝得プラン」「夜得プラン」「土日お得プラン」など多彩なプランがあります。生活スタイルに合わせたプランにすると節電効果が期待できる。
引用ここまで
なるほど・・
多少の効果はありそうですが、大きな節電効果は期待できそうにないかな~
「塵も積もれば山となる」で1円でも安くなるなら実行する価値はあります。
・・・・・
早速実行しました^^
あとは、電気代の安いサーバーを最初から設置するとかですね。
最近は各社、「乗り換えキャンペーンで違約金を負担します。」なんてのもありますしね。1つの方法かもしれません。
水の使用量による電気代の比較

水の加熱には結構電気代がかかるんだよね~って聞いたことがあったので、水の使用量で電気代はどれくらい変わるか?
以下、簡単にまとめました。
ウォーターサーバー裏に記載されているラベルから調査した結果が以下となります。
冷水5℃ 温水85℃
タンク容量:冷水 3.8リットル 温水 1.8リットル
消費電力: 冷却80w 加熱 350w
1KWhあたりの電気代:23円 (地域や料金プランにより異なる)
熱量はJ(ジュール)で算出。
比熱は4.2J/g.k
熱変換効率:85%とした。
1ヶ月に使用する水の量からどれくらい電気代がかかるのか計算してみます。
仮の設定ですが、1ヶ月の水使用量が36リットル (冷水28リットル 温水8リットルとします)の場合、15℃の水から5℃の冷水、85℃の温水を作るための電気代は・・
15℃の水28リットルを5℃まで冷却した場合
28000×4.2×(15-5)÷0.85=1383529(J)
1383529(J)÷ 3600000(J)=0.38kwh
0.38kwh×23円=8.7円
15℃の水8リットルを85℃まで加熱した場合
8000×4.2×(85-15)÷0.85=2767058(J)
2767058(J)÷ 3600000(J)=0.76kwh
0.76kwh×23円=17.6円
思ってたより電気代かかっていないですねw
まだ1ヶ月に使用する水の量を増やしたとしても電気代は50円程度で抑えられそうですw
まとめ
電気代一覧表をみるとわかりますが、各社消費電力に大差ないですよね。
なのになぜ1ヶ月の電気代が大きく違うのでしょう?
「実際の電気代」や「電気ポットの電気代」で答えはでてますが、保温の電気代が9割以上を占めています。
この保温状態をエコモードなどで保温設定温度を10℃下げたりすることで、電気代を30%カットとか70%カットできているわけです。
電気ポットの電気代は月1000円程なので、フレシャス(月330円)あたりだと電気代だけでみればウォーターサーバーを設置するメリットはあります。
その理由は、「電気ポットより便利」、「水がおいしい」、「子供が飲みやすい」、「安全性が高い」といった付加価値があるからです。
結局、ウォーターサーバーの電気代は、500円であれ1000円であれ、付加価値としてその金額であなたが許せる範囲であるかという事だと思います。
私の場合、ウォーターサーバーを実際に利用してみて利便性を感じているので、個人的に許せる電気代は「1000円以下であれば、まあ許せるかな~」と思っています。
やはり、いつでも「冷たくおいしい水が飲める」、「すぐにコーヒーが淹れられる」、「電気ポットは使わなくなった」といった付加価値が私の中では大きいです。
以上、購入を検討している方の参考になれば幸いです。